2017年12月17日
自然栽培では動物性肥料を嫌うが・・・
自然栽培では動物性肥料を嫌うが・・・
自然栽培をやっていると必ず出てくるのが
植物性のものはいいが動物性のものはダメって話。
いったい何故か?
それは生産物が長く持たない状態になりやすい
つまり溶ける腐る、美味しくないなどを言われる。
科学的に追いかけたわけではないけど
直感的に腐るようだと嫌な臭いがでてきたりするから嫌うよね。
それはいったい何故起きてしまうのか?
色々考え情報を集めてみた。
野菜で考えてみよう。
自然栽培で作った野菜はそれを作った土にどれだけの時間をかけたか(?)により
だんだん葉から枯れるようになる。
肥料を使ったら(特に有機肥料という)くずれてきて溶けるようになる。
早く自然に帰ろうとする力が働くようだ。
という自然栽培ね。
一時期それに対抗できなかった有機栽培は
科学的見地からの取り組みで化学的に追求し理由がわかってきた。
化学式で表現されると対抗できないよね。
ならば自然栽培でも化学的に何が起きているのかを調べればいいが
やろうとはしないな~
金かかるし、美味しければいいかって・・・?
なかなか原理主義から抜け出せなくて科学的な追及が出来ないんだろうか?
BLOF理論を教えてもらって、化学的にわかると
自然栽培でも当てはまることがたくさん。
腐植技術を加えて、有機物の循環を知れば
大きな流れがつかめてくるんだよね。
岡田茂吉の教えは
植物が出来るまでを表しているが
その後はどうなったかはよくわからない。
自然界では物質が循環されて再利用されなければ増える一方
しかし実際はエネルギーの消費でさえ再利用になっているから
実質の量は増えない。(と思うのだ)
一方的に享受できているのは太陽からの光エネルギーだけじゃないの?
自然栽培では片手落ちって私がいっているのは
その循環を理解しようとしない点かな~
植物は太陽からの光エネルギーから炭水化物を作り出し
それが生物(動物まで含めた)の元になって作られている。
これの詳しい話はBLOF理論を勉強してね。
それの循環は炭水化物を基本とした有機物の循環だよね。
その循環は自然界では出来ているが
生産という人為的な活動において人の欲がからむ生産性なんて言い出したら
循環を加速させてやらなくてはいけなくなる。
自然栽培は自然の流れの中で循環を速めてやる工夫かな?
それに化学的な見地からの技術が入ってくれば
格段に良くなると思うのだ。
BLOF理論では化学的にそれらを明らかにし
必要な分だけの供給を化学的なものでない有機な肥料で実現。
良いものを大量生産できるまでの技術を作り上げている。
最近はこれに腐植の技術も取り入れていて凄い。
自然栽培は人為的に肥料を入れない代わりに
植物の力を利用しようとしているが
OJTのみで化学的には追求できていない。
暖かく保水性が良く排水性が良い土はどうなっているのかさえ解っていないと思う。
そこに目を向けて腐植の理屈を使うとわかってくるんだな~
原理主義は嫌いじゃないからいいんだけど
原理がわかっていないんじゃ話にならない気がする。
技術はどんどん進んでいく。
判らないことがわかってくるから進歩するけど
進歩を妨げる原理主義はいただけない。
今までの原理が幼稚だから進歩した原理に基づいて進まねば進歩はないんじゃない?
こんなこと書いているとまた嫌われそうだけど
目指すは自然栽培をすることではなく
何がしかの方法により
良い食を生み出していくことだよ。
自然栽培という手段で良いものを生み出す。
良い食とは?
この問いにどう答えるかが大事。
自然栽培に入って長年やっているからこそ
自然栽培には愛着もある。
半面今のままではだめになってしまわないかって危惧もする。
自然栽培をやっている人はどう思ってやっているんだろう?
取引条件と方法論を勘違いしないでほしいなあ・・
必要としている人は
良い食になっていると思うから自然栽培を選んでいるんだよね。
いずれBLOF技術に置いて行かれるんじゃないかと心配だね。
chorga at 00:30│Comments(0)