2016年03月11日

土の偉力の源

土の偉力

1昨年まで田の表土を稲苗土に使っていた。
3リッター~くらい使ううちの200ccを
苗箱の下に薄く広げる方法で。

他の部分には山から採取した赤土の焼いたもの。

これはお袋から教えてもらった方法だが
田の表土にはかなりの養分と見られるものが含まれている。
それが腐植であろうことは後でわかってきたのだが。

それではと田の土だけで苗土にすると、
育ちすぎるからとお袋からきつく言われたのを覚えている。

自然栽培の勉強会でそのことを話したらみんなびっくりしていたが
実はその前の年にその話を私から聞いていたという方が試したと発表した。
土がこんなに力を持っているとは知らなかった!びっくりしたということだった。
その当時は理由はわからなかった。

土とは何?という疑問から腐植の世界を知った私は
そこに何があるのかを理解できた。
BLOF理論を勉強し土に何が含まれているのかを調べてみると
面白い結果が見えてきた。
同じ圃場の同じところから採取した土が
季節をずらして試験してみるとびっくりするような数値の変化がある。
たとえばPH値
稲刈り跡には8.0というアルカリを示していたのに
入水直後には5.5という数値を示した。
ちなみにこのあたりの川のPHは7.3前後
そして水をきる直前では5.2
水のあるなしでこんなに違う?
K、NH4、Mn、Fe、CaP、Mg
全ての要素が大きく変化するのだ。

これはいったいなんだ?

自然栽培でやっているから肥料分は一切やらない。
農薬も使わない。

収穫時に切り落とした藁だけが土の表面で変化しているだけ。
藁処理はいっさい土の中に入れないで表面で風化させるという方法。
ということは藁(有機物)が腐植に変化していくうちに
表面にキレートを生み出し変化させているのではないのか?という仮定?が生まれる。
入水後のトロトロになった部分を乾かすと団粒する現象はその表れか。
有機物がきれいに腐植化していくと酸性に傾いていくらしい。

昔の人は理由は良くわからないがどうすればよい状態になっていくのかを
経験で知っていたようだ。それらは代々に伝えられ常識となっていく。
お袋は田の土が苗の生育に大きな影響を与えることを知っていたわけだ。

今は田舎にも存在しない肥溜め
そこで何がおきているのかわからないままに昔の人は
ある程度時間を置いた糞尿の上澄みが作物に良いことを知っていた。
江戸時代はこのシステムがうまく循環させられて
人糞は集めてひとつの仕事になっていたらしい。
江戸時代は綺麗な町並みであったという話を聞くが
その一端はこのシステムのおかげであろうと思うのだ。

これこそ腐植とかフルボ酸とか言われる
最先端の科学をもってしてもなかなか解明できない自然界の循環システムだ。

土の生成とその循環システムがある程度わかってきてはいるが
どういうことでそれがおきているのかは科学的には解明できていない。

昔からいろんな学者がこれに注目してきた。
そこでそれをまとめてあるのが土壌生成理論だ。
ただこれにはいわゆる微量要素、鉱物あたりの無機物についての追求が足りないかもしれない。
珪酸のかかわりで代表されているのかもしれない。

有機物の変遷がわかり、どういう処置をしたらどう変化するのかというところを
今回のセミナーでは聞けるかもしれない。
汚泥処理、糞尿処理はみんな触りたくない部分
ところが人の生活には絶対に欠かせない必要なものであるのだ。

自然栽培とて
その腐植という働きがあってこそ成り立っている。




chorga at 15:19│Comments(0)

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