2015年01月22日

腐る水と腐らない水

腐る水と腐らない水

コップに水を入れたまま放置すると腐ってしまう事がある。
それは何故なんだろう?

水の分子構造はH2O
水素と酸素が組み合わさって水の分子を作りそれがたくさん集まって水となる。
水が腐るとはどういうことなのか?
H水素とO酸素は化学的に電子の共有によりくっついているだけで
それ自体に腐るという変化は無い。
そうなると水は腐らないというのが当たり前ではないか?

腐った水とは水の中に含まれる有機物が分解反応をし
たまたま腐敗の方向に向かった結果だ。
そういうものが含まれた状態の水だから腐った水という見方になる。

つまり自然界に存在する水は単体で存在しないで
何かしらを含んだ状態で存在している。

それは水分子に極性があることから起きていることが多いらしい。
分子の周りに存在する電子が酸素側と水素側では本体との距離が違うという事から
くっつきかたが角度を持っている。
その為に、水素側に+(プラス)酸素側にー(マイナス)の電化を持った分子となっている。

水は電極を持った分子であるために、何かしらを引き付けてしまう。

他の物質に見られない特長であるために水は特殊な物体といわれる。
特殊な物質の活動が地球自体の特徴となっている。

水の惑星と言われるのはそのため。

自然界には何かしら物質を含んだ水がほとんどで
塩っ辛い海はそれを象徴するものだ。

何も含まない水を作り出すには蒸留して作り出すしかないが
それも本当に何も含まないのかどうか。
分子自体に極性があるという事は何かしらを持っている可能性もあるわけだ。
そいうところまで調べていないので調べてみるとおもしろいかもしれない。

日本では湧き水が結構ある。
この湧き水は腐らないものが多いそうだ。
有機物が含まれていないのかというとそうでもないらしい。
では湧き水は何故腐らないのだろう?

有機物は変遷し分解されるものと土になる方向の高分子に組み立てられるものとに分かれる。
この高分子に組み立てられる時に腐植という状態をもつ。
その状態になるかどうかという状態のものを腐植前駆物質といい
それが有機物の変遷に大きな役割を果たしている。

腐植前駆物質状態のものを含んだ水は、有機物を腐らせない。
それどころかいろんな意味での生に貢献していることがわかってきた。
湧き水は山での有機物の変遷の中からの腐植前駆物質を含んだ状態で出てきている。
その為に腐らない水となっている。

野菜の60~90%が水だといわれる。
それに含まれる水が腐敗しやすい水だとすればその野菜自体も腐敗しやすい。
腐植前駆物質を含んだ水であるならば、腐敗には行かなくなる。
それでも腐敗しやすい有機物を含んでしまったら腐敗に向かうのかもしれない。
植物の生産において、有機物の関わりが無くてはならない以上
その関係は知っておく事が望ましい。

そのあたりのメカニズムは簡単に理解できるかどうかはわからないが
わかってしまえばどう対処していくのが良いかがわかってくる。
有機栽培、自然栽培では大きな効果が見えてくると思う。


植物の生理と腐植のメカニズムは土との絡みがあってこそ
自然の循環を謳うならばそこに目を向けることが必要だと思うのだ。



chorga at 16:48│Comments(0) 

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