2015年06月

2015年06月11日

大雨

朝から大雨です。
警報と避難勧告が出るくらい。

田の最後の調整が終わっていないままですが
もう間に合わないのでこのままで水入れになっていきます。
だったらこの雨を利用してやりたかったよ。

いよいよ代掻き、田植えとなっていきますね~

雨で仕事できないけど、雑用はあります。
そして大事なのは考えること。
落ち着いて考えるのはこんな時かも。


 

chorga at 20:34|PermalinkComments(0)今日の記録 

2015年06月03日

自然栽培の米の作り方


私の米の育て方を話してみようかと思う。
基本は10年前の木村秋則氏の話から。
自分なりの改良を加えて今に至る。

区切りは稲刈り終了時から。
稲藁はコンバインで切り落としたままで一冬触らない。
秋起こしが良いとか最近は耳にするが微生物が活動しにくい冬場は扱わない。

周りでは冬場でさえ田に草が生えてきて緑が多くなるのだが
私の田ではほとんど冬場は草が出てこない。
3月になってくると田に草が出てくる。
微生物が活動を始めるころ、草刈と藁の腐食化を進めるために
モアーという機械で田に入る。
藁は細かくなって内部まで分解をするようになってくる。
モアーは2~3回
4月後半からディスクローダーで土を起こす
田の表面が横を向くようにするところが大事。
ロ-ダーで土を起こすと大きな塊となって含んでいた水分が蒸発し
空気が入り込んで乾燥してくる。
土の中に残っている稲の根も分解に向かう。
空気にさらされるところは好気性の菌が活躍する。
その下の部分では通性嫌気性さらに下の空気が入り込めない部分では偏性嫌気性菌が蠢く。
その状態になってくると藁とか根が分解反応と高分子反応が起きる。
乾いた状態での土の下の部分では雨風、気圧、月による潮汐の影響と
藁等から発生する高分子化腐食にキレートが現れる。
キレートは周りのイオン化したものを集めだす。
土は塊を砕いてみると団粒を見せる。
年月が経ってくると塊になっていたものが砕けるようになって塊になりにくくなってくる。

最後にローダーで鋤き戻す。
鋤き戻さないと収量に影響する。
おそらく微生物の活動に偏りができてしまうからであろうと考える。

ここまでの処理で藁も根も分解もしくは高分子化反応しやすい状態になっている。
そこで6月水入れ代掻き
この時点でさらに藁等の腐植化を進めるのと微生物のフェノール化のために
藁から作った腐植前駆物質を使う。
今後土が良くなってしまったら使わなくなってくると思うが、
できてきた米の抗酸化能力が高くなるようだ。
土壌生成理論から導き出した自然界の法則を利用している。
肥料は一切使わない。堆肥も使わない。

そして田植えとなる。
藁や根が腐植化に向かっていないとメタンガスが発生し田植え後の根を痛めることになる。
私の田ではガスの発生は一切ない。
10年前に比較試験したとき、藁処理しないままに水を入れたときの泡の発生は凄かった。
気にしないと気がつかない。
メタンガスを田で発生させてしまうと温暖化の原因だと批判される対象になるかもしれない。

水が入り田植えをしたらジャンボタニシ食害対策での浅水管理でその時期が過ぎたら深水管理
深水にすると害虫にやられにくいらしい。
稲刈りの直前作業に支障のない範囲でできるだけ水を掛けっぱなし。
中干しなどは一切やらない。

常に考えていることがある。
藁の状態だ。
有機物としての変遷があるから
切り落とした藁が再利用される状況を作り出すこと。
そのためにはどういう過程で再利用されるかを知っておかねばならない。
実際の米自体の成分は水と2酸化炭素を材料とにした光合成で生み出される。
途中で微量要素の役割が必要となるのだがそれらは自然界の循環の中で供給されるもので間に合う。
収量は多くはないが必要なものを必要なだけ自然界から受け取るという状態で
バランスの取れた米に仕上がっているのだと思う。
土を分析してみてもあまり芳しくないデーターがでるが
できた米は素晴らしく美味い。
一度、抗酸化値などを調べたが素晴らしい結果が出てきた。

美味いのだが、食味検査などに興味はない。
巷では食味の検査などで競っていたりするが、求めるものは安全性。
米アレルギーの人でも食べられるようなもの。

だから危険な要素を持つものは使わない。
だから農薬も肥料も使わない。
それでいてそれなりのものを追いかけるという姿勢。

自分自身が食べるものに色々アレルギー反応が出るから
自分が食べられるものしか出荷したくないと思っている。

これが元田の米つくりだ。



chorga at 12:06|PermalinkComments(0)思い 

2015年06月02日

梅雨

あ~ついに梅雨入り
田の準備はまだ終わっていないんだよな~

今年は今までより多くの田を扱っている。
そこで早めにやるように準備していたのだが
もう少しのところで雨が降ってきた~

あと2~3日欲しかったな。

なんとか雨の合間を見ながらやるしかないんだけど
どうなることやら。

この忙しい中で米の出荷も忙しい。
石抜きと色選の機械を通すと30k2時間近くかかってしまう。
色選の機械は昨年ようやく導入したのだが
もう容量不足みたい。
出荷のスピードに追いつけない。

色選とは色彩選別機の略
これを通すと良くないと判断できるものをはじいてくれる。
米には青という未熟米も混じっているのだが
これには生き青と死に青があって
生き青は旨みを感じる成分があるらしい。
昔から多少の青が入っているほうが美味いと言われているが
死に青は良くないのだろうか?

生き青と死に青は選別機は分けてくれる。
光を通すのは生き青らしく通さないのははじくというのだ。
カメラが全粒見て判断して分ける仕組みになっている。
完璧ではないので場合によっては2回かけることもある。
石もはじいてくれるはずなのだが
石は比重が重いためにシュートを流れるスピードが違うらしい。
そこではじき漏れが出てくる。
それに気がついたのが今年の3月くらい。
苦情が来てしばらくわからなかったが
別に石抜き機を入れることにした。

米作りは金がかかって仕方ない。

精一杯やってできる事をこなしながら今まで来たが
そろそろ頭打ちかもしれない。
だが、買っていただく方々のために頑張っていこうと思っている。

梅雨になって段取りが追いつかなかったのをどこかで取り戻さなくては・・・・



 

chorga at 17:38|PermalinkComments(0)

自然栽培と動物性肥料

自然栽培が嫌う動物性肥料

今までの自然栽培では肥料を使わなければ、又はその影響を取り除けば上手くいくと言っている。
ある意味それは当たっているかもしれないが、全てが上手くいくとは言っていない。

日本に食料が不足してからは肥料を使ってたくさん収量を上げることが目標となっていた。
経済が発展し世界中どこからでも食料が調達できるようになってからは質を求められるようになってきた。
しかしその質は流通しやすいものを優先し中身については未だにおざなりである。
中身の質を優先すべきであるはずなのに外見ばかり、みんな形を作っているようなものだ。

中身に目を向けると、何を基準にするか?
自然栽培では腐敗するかどうか?を目安にするようになる。
これは自然栽培の祖 岡田茂吉氏に偶然もたらされた米の保存品の現象から始まっている。
ビンに詰めて保存していた米が腐敗したものとそうでないものがあり
そこから無肥料栽培が形成されることになっていく。

現代においてそれを再現すると
肥料分もしくは堆肥分として何かを使うとしたときに
動物の糞尿をベースにしたものは腐敗するものが続出
植物で作ったものはすこぶる調子がよく腐敗しにくいものが多かった。
自然栽培ではそこから単純に動物性のものを否定してしまった。

何故そうなっていくのかの検証もしないままなので
やはり安全なものをと多くの人が取り組んだ有機栽培を否定するような状況になった。
有機栽培もわからなかった為に黙るしかなかったのだろう。
次第に動物性有機肥料は敬遠される雰囲気。

ところが江戸時代にはどうやっていたかを調べてみると
なんと人糞をも使っている。
当時の農家の知恵は素晴らしく、人糞を土壌改良剤に仕上げてしまっていたのだ。
江戸では人糞を集めて商売にしていた人がいたのだという。
人糞は大事な商品になってしまっていたのだから
江戸の町が綺麗であったというのはにわかに信用できる話になってくる。

どうしていたかというと肥溜め技術
昔は多く存在していた肥溜めだが、これにとんでもない技術が隠されていた。
今では捨て去られた技術だが、現代風に再現することもできる。
その技術を使うと作物は素晴らしく美味しく腐敗しないものが出来上がる。

有機物の変遷と土の生成、微生物の関わりを知れば出来てしまう自然の循環といえる技術だ。

現代の食生活を考えると肉は必需品であり
牛豚鳥の肥育は欠かせないものになっている。
当然その糞尿は処理されなければならないが
これが処理できないで困っている業界がある。
糞尿を土に入れると肥料分になることを利用して
循環型という名で処理しようとしている。
ところがこれは江戸時代みたいに改良剤にまで仕上げたものになっていないために
有機肥料を使うと腐敗してしまうと言われてしまうのだ。

自然栽培において動物性のものは使わないとしているが
その人たちは肉は食べないのだろうか?

私は自分のセミナーでそれを問いかけたら、食べない人もいたがほとんど食べると答えた。
肉を食べる人は食べる責任がある。
汚いと蓋をするわけにはいかないのだ。
そこで糞尿から土壌改良剤を作り出して生産に生かす方法を提案。
肥料分として機能するのではなく、土壌を良い生産物ができる状態にする機能を作り出すのだ。
糞尿からそれができて、ちゃんとした循環を担うのならば自然界の法則に則した自然栽培である。
動物性を嫌う自然栽培に向けた挑戦でもあったので
チャレンジと名して活動した。

原理が理解しづらいこともあってなかなか共鳴して貰えなかった。
だが、これほどの技術は他にないと頑張ってきた。
思うほどの影響は与えられなかったが、その挑戦は続く。

地上自然界では土をベースに植物が繁栄してこそ動物が生きられる。
自然界のルールがそうなっているのだから変えることはできない。
動物の活動は土と微生物と植物が支えているのだから
そこにはうまく回るルールが出来ている。
そのルールは宇宙規模でのルールを基に地球環境で形成された。

動物の頂点と言われる人が生きていくには
知らないうちに形成されているルールに乗っているからこそだ。

そのルールを化学という名の下壊していこうとしているようだ。
有機物の循環こそ生の元であるにもかかわらず
その循環を壊してきている。
その循環を戻すことをしようとすると
おかしな事をするかのように見られる。

どこかおかしい自然栽培がそこに写って見える。
自然栽培が動物性肥料を嫌う理由は単なる情報不足からだ。
その本当の事を知らないままに思わず掴んでしまった益に執着してしまい
本質が見えなくなっているのではないか?

動物性でも植物性でも同じ有機物。
有機物の処理の仕方を掴むことによって解決できたはず。

自然栽培はもっと先があることに気がついてほしいものだ。


chorga at 00:01|PermalinkComments(0)思い 

2015年06月01日

新しい農地

DSC_0300
新しく借りた土地の整備に追われています。
早くしないと梅雨入りが待っているので気持ちが焦るのだ。
ここはこの数年使っていなかったから
使えるように仕上げなくてはいけません。
山の開墾地であるために腐植は残留していそう。
農薬に犯されているなら有機物の投入で腐植を作り出してキレートさせるが
それは大丈夫そうなのでいきなり自然栽培での挑戦にする。
天候次第だが、作物の力での有機物供給が出来るならば上手く行く。

指針が決まっていればやるだけだ
頑張ろう♪

chorga at 13:13|PermalinkComments(0)今日の記録 
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