2014年08月20日
追いかける姿勢
今年は天候が悪くて、おかげで暑くはないんだけど米もネギも心配だ。
しかしながらオヤジがよく言っていた「年なみ」と考えると
今年の特徴の生産物ができることになる。
人は自然の流れに勝てはしない。
そこを無理して思い通りにしようとするからおかしくなる。
自然相手の生産という仕事をやっていると、工業製品との違いを感じるのだけれど
それは自然というものが理解しがたいほどのあらゆる条件が関わり合っているからだ。
最近それを思い通りにしようとする取り組みが行われている。
農業の工業化が加速している。
工業ラインに載せられるのはそこに関わる条件が少なくて済むように研究されているからではないだろうか。
ラインに載せたいのは効率を求めるからにほかならず、便利を求める人間の欲求に答えるものだ。
農業生産物は、食べるという欲求、美味しくて安く手に入るという欲求に応えるべく進化してきた。
現在に至るまでの進化は正しかったのか?
化学が進み、なんでも好きにできると勘違いしていないだろうか?
自然を見て、その流れを掴んできたのだろうか?
人の思惑は限りなく広がっていくのだろうが
どこかで自制心をもって向かうことも必要な気がする。
自然栽培、土壌生成理論、BLOF理論、それに最新の科学の話が頭の中を回っている。
どこに自分の求めるものがあるのか?
いまだ先は見えてはいないのが本音なんだろう。
追いかける姿勢は相変わらず。
やれることをやっていくしかない。
chorga at 09:53│Comments(0)